真実の行方

山梨県知事の横内正明を現金数百万円の収賄容疑で山梨県警が捜査

■2011年9月2日(金)関係者の情報によると冠婚葬祭会社など山梨県や神奈川県、静岡県のグループ11社の代表などを務め業界団体の副会長が、
東京の高級仕立て紳士服専門店「銀座英國屋」の数百万円相当のスーツ仕立券と現金数百万円を現職の山梨県知事である横内正明知事に複数回に渡り贈与したとして、
警視庁から重要参考人として捜査されている。

警視庁は、現職の山梨県知事が関与した贈収賄事件として捜査に着手し、既に銀座英國屋から事情聴取し、証拠物も押収している。
先月8月9日に弁護士から告発を受けた山梨県警も告発を受理し既に捜査に着手している。横内正明知事は告発された事実はないとして否定している。
一方、贈与側の重要参考人は現在体調不良という理由で病院に入院中である。

横内正明知事は今年1月の知事選で記録的な大差で再選されており今後、横内正明知事が立件逮捕され失職する事態になれば、山梨県の行政に大きな影響が避けられない。
横内正明知事は今年6月、公共工事入札で公正取引委員会に摘発された談合認定業者を厳罰処分し38億円もの多額の違約金を請求しており、今回その反発の影響が否定できない。

いずれにしても現職の山梨県知事の収賄容疑事件は県関係者はもとより県民に大きな衝撃が走っており今後の捜査が注目されます。


■2012年7月20日(金)ギフト券や現金数百万円を受け取った疑いがあるとして、収賄容疑で告発され、不起訴処分となった山梨県の横内正明知事(70)について、
甲府検察審査会は7月18日付で、不起訴相当と議決した。

横内知事は、渡邊貢 山梨県人事委員(73)(当時)の男性の再任に便宜を図る見返りとして、現金計数百万円とギフト券(50万円相当)を受け取ったとして告発された。
甲府地検による3月の不起訴処分を不服として、告発人の甲府市の男性が甲府検察審査会に不服を申し立てていた。

検察審査会の議決書によると、横内知事は捜査当局の調べに対し、2008年1月〜6回にわたってギフト券計約300万円分を受け取ったことを認めたが、
「盆暮れの儀礼的なあいさつ。賄賂だとは思わなかった」と供述。これについて、審査会はギフト券を受け取った時期について、
「6回中5回は人事委員再任と近接せず、前知事にも送られた事実が認められ、賄賂とは証拠上認められない」とした。
また、現金の授受については「両者が否定しており、証拠もない」とした。

一方、甲府検察審査会は「たとえ盆暮れの儀礼だとしても、知事という立場で一般市民が理解しがたい金額を軽率に受け取るべきではない」と指摘した。

横内正明知事と報道陣のやり取り。

質問−−これまで取材にも議会でもギフト券の受け取りを否定してきたが?
収賄容疑で告発されていたので「収賄に当たる事実はない」という趣旨で「そういった事実はない」と答えました。

質問−−取材の質問は単に「仕立券を受け取った事実があるか」と聞いたが。
「収賄の対象として受け取った事実があるのか」との趣旨と受け取った。質問の趣旨を取り違えていたのなら申しわけありません。

質問−−うそをついた気は無い?
ありません。

質問−−県議会で「疑われるような事実はない」と言っていた。
盆暮れの儀礼的なものとして受け取っただけなので、そう答えました。

質問−−儀礼的としながら「高い」という認識はなかったのか?
まあ、あの、当時としてはその方の資産状況とか考え、長い付き合いでもあり、そういう認識はありませんでした。

質問−−県人事委員という職にある者と儀礼的なあいさつをすること自体慎むべきでは。
そういう見解もあると思います。

質問−−返却する考えは?
難しい。使ってしまうと。

質問−−東京の高級仕立て紳士服専門店「銀座英國屋」に知事自身が6回来店し6回とも贈与されたギフト券50万円を使い
注文書に氏名=横内正明、職業=医師と記入していた事実が確認されたが、なぜ医師でもないのに医師と記入したのか?
そういう記憶はありません。

質問−−辞める考えは?
ありません。

渡邊貢 山梨県人事委員(73)(当時)の男性から計300万円相当のギフト券を受け取っていたことを捜査当局に認めていた横内正明知事。これまで公の場で一貫して受け取りを否定していた。
7月20日の報道陣の取材に、横内知事は「質問の趣旨を取り違えていた」と釈明。「県民におわびしたい」と語ったが、最後まで頭を下げることはなかった。
また、辞任する考えを否定し、減給などの処分については「全く考えていない」と話した。

昨年、2011年8月の告発後、横内知事は県議会や定例記者会見で、ギフト券の授受について「そのような事実はない」と完全否定してきた。
これについて20日は、「『収賄に当たるようなことはない』という意味で答えていた」と主張。「(県民を欺いたという意識は)ない」と述べた。
一方、1回50万円という額は「高いと思わなかった」と語り、「今考えると少なくない額で軽率だった」と述べるにとどまった。

捜査関係者によると、ギフト券は東京の高級仕立て紳士服専門店「銀座英國屋」のスーツ仕立券。横内知事は「(全額分のスーツを)作った」とし、「使ってしまったので返すのは難しい」と話した。

そもそも、事件の発端は山梨県の横内正明知事が2008年1月以降、当時の渡邊貢 山梨県人事委員(73)(当時)の男性から計300万円相当のギフト券を受け取っていたことが甲府検察審査会の議決で分かった。
甲府市の男性が昨年8月、横内知事を収賄容疑で県警に告発し、最終的に立件は見送られたが、検察審査会は7月18日付の議決で「一般市民から理解を得がたい金額の物を軽率に受け取るべきではない」と指摘した。
甲府地検による3月の不起訴処分を不服として、告発人の甲府市の男性が甲府検察審査会に不服を申し立てていた。

検察審査会の議決書によると、横内知事は捜査当局の調べに対し、2008年1月から6回にわたってギフト券計約300万円分を受け取ったことを認めたが、「盆暮れの儀礼的なあいさつ。賄賂だとは思わなかった」と供述。
これについて、検察審査会はギフト券を受け取った時期について、「6回中5回は人事委員再任と近接せず、前知事にも送られた事実が認められ、賄賂とは証拠上認められない」とした。
また、現金の授受については「両者が否定しており、証拠もない」とした。
また横内知事は東京の高級仕立て紳士服専門店「銀座英國屋」に知事自身が6回来店し6回とも贈与されたギフト券50万円を使い注文書に氏名=横内正明、職業=医師と記入していた事実が確認された。
この事実について、注文書になぜ医師でもないのに医師と記入したのかと言う質問に、横内知事は「そういう記憶はありません」と答えた。

横内知事は昨年9月に告発されたことが明らかになった際、「疑惑を持たれるような事実はない」などと、ギフト券の受け取りを否定していた。
これについて、知事は「賄賂として(ギフト券を)受け取った事実があるのか聞かれたと思い、そういう事実はないと答えた。うそをついた気はない」と弁明した。
ギフト券は全て、スーツを仕立てるために使ったという。 

甲府地検は3月に不起訴処分とし、不服の申し立てを受けた甲府検察審査会は、贈与側の渡邊貢 山梨県人事委員(73)(当時)の男性が盆暮れに国会議員や弁護士らにもギフト券を渡していたことなどから
「ギフト券授受が知事の職務に関連すると認定するのは困難」と判断。「不起訴処分は相当」と議決した。

横内知事は7月20日、取材に応じ、「受け取ったのは軽率で反省している。今後は盆暮れの儀礼的な贈り物について一切固辞したい。県民に心配をかけ申しわけない」と述べた。
山梨県人事委員は県議会の同意を得て知事が選任する。任期は4年。ギフト券を贈った渡邊貢 山梨県人事委員(73)(当時)の男性は、会社を経営しており、2005年12月に選任され4年間在任し、
2009年12月に再任され任期途中の2011年2月に退任した。2008年7月から2009年12月までは山梨県人事委員長を務めている。
横内知事は2007年に初当選し、昨年の2011年1月に再選した。

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